元農水省の事務次官が自宅で長男を殺害した事件。
東京地裁において、懲役6年の実刑判決が下された。
これについて、ネットでも「執行猶予もつかずに、いきなり実刑はキツい」とか「いやいや、人を殺したのだから当然」とか、いろいろ意見が飛び交っている。
確かに難しい問題だと思う。
被告は、以前から長男による家庭内暴行に苦しんでいた。
いくら何でも、その点についての情状酌量はあると思う。
判決の理由としては「警察に相談することもなく、いきなり殺害に及ぶのは短絡的すぎる」あるいは「事前に殺害を計画していたフシがある」ということで、執行猶予がつかなかったようだ。
ただ、警察に相談したところで、「家庭内の問題は家庭で解決してください」と言われたらどうしようもないだろうし、ましてや被告はほんの1週間前に長男と同居することになったということなので「しばらく様子を見ましょう」と言われるのが普通じゃないの?
家庭内の問題を、そう簡単に人に相談できるものでもなかろうに。
さらに、「そういう長男に育てたのは自分たちだろ。自業自得だ」という厳しい意見もあるが、育て方云々と言われるのは、せいぜい高校生くらいまでじゃないの?
厳しく育てすぎると、その反動で反抗してきたりしそうだし、優しく育てたら育てたで、甘えがすぎて言うことを聞かなくなることだってあるだろうし。
一方で、「これに執行猶予をつけると、世の中の親たちの中に、同じようなことをするヤツがゼッタイ出てくる」という意見もある。
つまり、人を殺しておいて無罪(と言わないまでも、執行猶予って、それに近いものはある)になるのはおかしい、というわけだ。
これも一理あると思う。
今の世の中、キチ〇イ親はたくさんいる。
家庭で暴力を振るっていたくせに、子供が反抗してきたら、簡単に殺人に走り、裁判では「子供が殴りかかってきたので仕方がなかった」とか平気で言うヤツだって、出てこないとは限らない。
そういう意味でも、執行猶予付きはいろいろと問題があるかも知れない。
折衷案(?)としては、懲役6年の実刑だけど、模範囚(?)として早めに出してあげる、というのが、現実的なのではないか、という気もする。